加茂助谷の頭

 2004年10月17日  日帰り
 メ ン バ ー  単独 
行    程  大台ヶ原駐車場〜尾鷲辻〜堂倉山〜地池高〜加茂助谷の頭〜堂倉谷
 〜(林道)〜堂倉避難小屋〜シャクナゲ坂〜日出ヶ岳〜大台ヶ原駐車場 
山    名  地池高(1398m)、加茂助谷の頭(1380m)、日出ヶ岳(1695m)
天    候  快晴


朝の伯母谷はガスに包まれ幻想的な世界だ。
大台ドライブウェイから見る大峰の山々に明かりが射してきた。
直ぐ目の前の大普賢岳から行者還岳と八経ヶ岳への山並みがオレンジに染まった。ええ感じ、ええ感じ(^0^)
車を止めてシャッターを切るが、どうしてもカメラでは雰囲気は出ない。

あたりも少し明るくなり、黄葉の様子が見えてきた。う〜〜んいまひとつかな〜。
今年の紅葉は異変があるような気がする。葉は目一杯染まる前に腐ってヒラヒラと落ちてゆく。
大台ヶ原駐車場は8割方埋まっている。
前日からの宿泊者の車だろう。

尾鷲辻へ向かう。此処までは充分整備されたハイキングコースだ。東屋のある尾鷲辻からは細い道。直ぐに幅の広い荒れた道に変わる。道に横たわる倒木、石には苔が付いていて、歩く人も無くなってしまった様子が伺えた。

尾鷲道から外れてそろそろ堂倉山へ進路を変えようと思った時、下から単独者が登ってきた。
どうやら心細くなって戻ってきた様子に思える。
『何処まで行くんですか』と聞かれて、『地池高から加茂助谷の頭へ行き下って日出ヶ岳へ戻ろうと・・・・』
すると『地池高までは行った事あるけど、加茂助まではかなり遠いでっせ』と云われた。
『とにかく行ってきますわ、何なら一緒に行きますか?』と言って堂倉山へ登る。その単独者も此処まではついてきたが、
『やっぱり止めときますわ、こぶし嶺へ行って帰りますわ』って元の尾鷲道へ帰って行った。

地池高にて

右:日出ヶ岳  左:牛石ヶ原
何度か怪しい方向へ行ったりしたが、時々に出てくるテープに救われて地池高へ着く。行く手の方向が開けていて明るい山頂だった。山頂からは右に直角に曲がり下ってゆく。

これより先はハッキリしたルートは無くテープも無い。
右手にコンパス、左手に地図が離せなくなる。
ヤブが多く、広い曲がった尾根が続き神経を尖らす。
これもまた、楽しみの一つであるが、偶に明るいところへ出た時、周りの山が見えるとホッとする。





遥か向こうの加茂助谷の頭
日出ヶ岳が遠くなって、加茂助谷の頭が近づき、山頂が確認できるようになった。


急にテープと道が現れる
P1275を超えて右手のピークからの道に合流したところでハッキリ分かる山道となりテープが現れる。

正面に加茂助谷の頭が優しく尖って見え、眼下には海が光っている。
そのまま進むと左右の道に交差したが、殆ど踏まれていない模様だった。

加茂助谷の頭の手前、岩のピーク

加茂助谷の頭

尾鷲の海
念願の加茂助谷の頭は岩山だった。
快晴の空の下、いつもの定番、助六弁当を広げた。

堂倉谷への下りで、最初の100mほどは踏み跡が分かったが其の先は分からず、枯れ沢を下る。ザイルも必要だった。
林道へ下るあと一息のところだったが、廃道に任せて歩いて行くが、崩れた箇所は、冷や汗を掻く場面が多くて嫌だった。

林道へ下ったところは丁度、堂倉製品事業所の建物の前。
此処から粟谷までは、崩れたり、岩で埋まった道で勿論車の通行などできる状態とはいえなかった。復旧までは随分時間が掛かりそうだ。

ブナの黄葉

奥に見える三津河落山

日出ヶ岳の紅葉
堂倉小屋からシャクナゲ坂を上り返して日出ヶ岳山頂へ。

奥の深い台高の山。
ルートファインディングにはかなりの時間を費やした。
(参考タイム)
大台ヶ原駐車場6:45〜堂倉山7:50〜8:50地池高9:00〜11:35加茂助谷の頭11:55
〜堂倉製品事業所小屋の林道13:10〜堂倉避難小屋14:00〜日出ヶ岳15:35〜大台ヶ原駐車場16:05