微妙な天気予報に一喜一憂する日が続いていたが、出発予定の前日には会津側の予報は晴れマークが少し。 
            但し3日目は何時まで経っても何処も彼処も雨の予報だ。 
            当初3日目予定を皇海山にしていたが栗原川林道は閉鎖されているので諦めている。2日間の天気が何とかなれば良しとしよう。 
             
            6/6 昼過ぎに大阪を出発した。 
            新潟廻りの奥只見経由352線は昨年から未だに通行止めが続いているので東北道経由で南会津へ入った。 
            深夜料金利用の為に少し仮眠。 
            0時過ぎに西那須野で高速を降り、桧枝岐村の御池駐車場に着いたのは深夜3時前。 
            もう一度仮眠をとり、出発は6時ごろになった。 
             
              
             
             
             
            ≪ 1日目 燧ヶ岳へ登り、長英新道を尾瀬沼へ下る、そして尾瀬ヶ原へ ≫ 
             
              
             
            駐車場脇には押し寄せられた雪の山が残っている。 
             
              
             
            山へ登って行く人は我々以外には居ないようだ。殆どの方は山裾を廻って尾瀬へ入ってゆく。 
            登山口近くから雪道に成る。樹林の中は、融けた雪で登山道がヌカルミの所や水が流れる道になったりと、少々歩き難い。 
            一時間程すると広沢田代の湿原に出る。木道に変わるので歩きやすくなる。 
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            再び雪の道を登り、山頂が見える小高い所。向こうへ少し下って広い熊沢田代の湿原。 
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            針葉樹の森が笹に変わると積雪で登山道は殆ど判らなくなる。 
            北斜面なので残雪も多いのだろう。 
             
            GPSで位置確認をしながら何度も雪渓を渡り藪を越える。 
            立ち入れない藪では雪渓を登るしかない。 アイフォンを使った電子地図が初めて大活躍した。 
             
            急な雪の斜面を登りきると山頂らしき姿を見る。 
             
              
             
            雪が切れた藪を抜けて岩の山頂に飛び出た。 
            そこが俎(まないた)嵓だった。最高点の柴安嵓はガスの向こうに隠れていたが直ぐに姿を現した。 
             
              
             
            俎嵓から眺望 
            見下ろす尾瀬ヶ原の向こうに至仏山 
              
             
            向かう最高点の柴安嵓を見る 
             
              
             
            ザックを置いて1人で柴安嵓へピストンする。 
            かなりの急斜面だったがステップが切ってあったので上りは思いのほか容易だった。 
            しかし下りでは下が見えないほど急に感じるので、真っ直ぐに立って歩き難かった。 
             
              
             
            燧ヶ岳最高点の柴安嵓。 
            聞くところによると、東北以北の最高点2356mなのだ。 
              
             
            俎嵓へ戻ると同じように御池から登ってきた単独者と出会う。 
            やはりルートが判らず雪渓が怖かったと言っていたが、我々の足跡があったので頼りになったと喜んでいた。 
              
            拡大 
             
            下りは長英新道で尾瀬沼へ下るルート。 
              
             
            少し下ると柴安嵓が良く見える 
              
             
            俎嵓 
              
             
            樹林帯に入ると尾瀬沼まで殆ど雪の上を歩く。 
            ルートには赤ペンキとリボン。 
             
            尾瀬沼へ下ったところは浅湖湿原。 
            幾つかの湿原にはやはり水芭蕉の群落で初夏の雰囲気が良い。 
            水芭蕉が目当てだと言っていたハラッチさん。ここまで写真を撮り過ぎてしまいデジカメメモリーが満タンだとか。 
            間引き削除をして何とかしているようだ。 
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            尾瀬沼の西の端、沼尻へやってきた。 
            暫く休憩していると賑やかに中学生の団体がやってきた。 
            この後、この中学生達とは前後して歩くが、宿泊先は同じく尾瀬小屋だった。 
              
             
            沼尻の休憩所 
              
             
             
            約1時間半ほどは林を歩く。大きなブナの林を過ぎると尾瀬ヶ原の袂が見晴。小屋が集中している場所だった。 
             
            尾瀬ヶ原と至仏山を仰ぎ、先ずは生ビール。 
            平日2000円の割引、別途500円の金券付きはお値打ちだ。風呂も完備、全く臭いのしない水洗トイレ。 
            平日なのに人が集まる筈だ、どんどん客が来る。満室に近い状態、6人部屋に5人だった。 
             
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            タテヤマリンドウ 
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            ≪ 2日目 尾瀬ヶ原から三条の滝と裏燧林道で御池へ ≫ 
             
             
            まだ薄暗い夜明け前の尾瀬ヶ原を散策 
              
             
            夜明け前の月 
              
             
            薄っすらと山が浮き上がる 
              
             
            東の空が少し明るくなり、燧ヶ岳のシルエット 
              
             
            朝霧の中散策する人たちと、薄く浮かんできた至仏山 
              
             
            夜が明けてきた 
              
             
            まだ月が残っていた 
              
             
            2日目の1 歩いた尾瀬ヶ原 
              
             
            見晴の尾瀬小屋を出て竜宮十字路から少し西へ、水芭蕉の群落と至仏山 
              
             
            竜宮十字路から木道を東へ行くと地塘群 
              
             
            色違いのショウジョウバカマ | 
          
          
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            東電小屋周辺の水芭蕉群落(上) 
             
            リュウキンカの群落(右) | 
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            沢へ向かってどんどん降りてゆくとツツジやシャクナゲを見かける。 
            その先が三条の滝展望台。 
             
             
            三条の滝はゴーゴーと唸りあげ、水量多く、荒々しく凄まじい迫力だ。 
            下を覗き込むが、滝壺は飛沫と霧でよく見えなかった。 
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            2日目の2 三条の滝から御池へ 
              
             
            あとは御池駐車場へ戻るだけだが、見どころはまだまだ・・・ 
             
            見えてきた平ヶ岳(シボ沢の橋から) 
              
             
              
             
            広い上田代のベンチ付近からは、以前から関心を持っている荒沢岳や越後駒ケ岳が見えた 
              
             
            ゆったりと堂々たる姿の平ヶ岳もまだまだ残雪多し 
              
             
            梅雨入り前の貴重な晴れ間。 
            念願だった燧ヶ岳と初夏の尾瀬を堪能した幸運の二日間だった。 
             
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