2013年07月25日  水窪ダム・戸中川林道ゲート(前夜泊)から日帰り
 メ ン バ ー  単独
行    程  戸中川ゲート4:50~林道7kmはチャリ~5:35登山口5:50~8:47稜線分岐8:55~鹿ノ平9:23迷う~不動岳直下10:00
 ~10:25不動岳10:40~鹿ノ平で迷う~11:47稜線分岐11:55~13:40登山口13:50~チャリで林道下る~戸中川ゲート14:20
  計 9:30
山    名  不動岳(2171m)
天    候  曇り一時雨 視界悪し 午後晴れ

南アルプス深南部は名前の通り山深い地域故、入る人も少ない。
普通、南アルプスと云えば光岳を南限とした山域として言う。
しかしその光岳から派生する2000m級の山が連なる尾根はまだまだ南へ繋がっているのだ。
寸又峡を挟んで大無間山を中心とする東側と、池口岳から不動岳、黒法師岳へ繋がる西側の尾根に分かれている。

昨年秋に初めての深南部の黒法師岳へ登り一味違う魅力を感じたことで、この度、ヤブ山ではあるが、
この付近では特に存在感の大きい不動岳(ふどうがたけ)を目指した。
登山口は林道のゲートから7kmある。歩けば往復14km。登山道の往復の距離14kmを加えれば全行程28kmある。
しかもヤブ山では時間通りには行かない事も多い。
だからNETでみる山行記録は殆どがテント泊である。

そこで林道の往復に、新調した折りたたみ式の電動アシスト自転車を使って日帰りで試してみる事にした。
林道の標高差は470mと結構な勾配になるのでバッテリーが持つのかどうか。

前日夕方に着いたゲート前には「いわき」ナンバーの車が一台。その方は夕食中だった。
黒法師岳へ登るそうだ。


朝、まだ暗いが準備を早める。
ゲート前の登山者記録帳へ記入。過去の記録の殆どは黒法師岳。
不動岳は殆どいない。
今日も1人旅になりそうだ。
天気予報では晴れることになっている。最初はコンクリート道だが直ぐにダート道になる。
座ったままでドンドン進んでくれるアシスト自転車は快適だ。


クリックでオリジナル地図


クリックでオリジナル地図

鹿ノ平と登山口近くで迷った軌跡も含む

登山口の道標

この先に道標は無く、この登山口と山頂にある山名板だけだった。

ここから稜線に出るまでは登りっぱなしで標高差1000mほどある。
最初はジグザグに登ってゆく。
200mほど登るとモノレールの小屋があり、その横を通ってゆくリボンを見た。
登ってきた所を覚えておかないと迷いそうなところだ。
現に下りではミスしたところだ。


パラパラと音がしてくる。雨だ。
山では天気予報通りには行かない。単なる通り雨では無さそうだ。
好天になるのが少しずれこんだのだろう。

ここでレインスーツを着込む。

この後下山まで脱ぐ事は出来なかった。

1700mの辺りで少し広々した感じのところへ出るが笹で踏み跡が分かり難い。
雨は止んだようだがガスが掛かって見通しが効かない。

稜線へ出る手前、標高1900m程のところに背丈ほどの笹ヤブコギあり。足元にはしっかりした道が有るのでここで迷う事は無い。
稜線に着く。テント一張り程のスペースあり。
不動岳へはこのスペースから10mほど戻ったところにテープあり。
そこから踏み跡を辿る事になる。


見透しが効けば尾根筋が見えたり山が見えたりで判り易い筈だろうが今日は無理だ。
不動岳への尾根歩きは快適なところだろうが、雨の後で笹藪ではびしょ濡れだ。
時々踏み跡が無くなり大ヤブコギを強いられた。

広い笹原まで来た。ここが「鹿ノ平」だろう。



この辺り、道は全く無いに等しい。立ち枯れにリボンを見つけたが道は無い。
兎に角真っ直ぐに進んでみよう。


すると草地が現れる。

その先は再びクマザサが覆っている。
全く道が分からなく、鹿道だろうか行ったり来たりしたが行き止まりばかりだった。
GPSで確認し進行方向を定め、兎に角は笹をかき分けてワッシワッシと目標方向に進むと踏み跡らしき所に出る。




笹を漕いで山直下。
笹丈も次第に短くなり歩きやすくなった。
一瞬明るくなりガスが切れ、山頂方向が見えたが山頂までは見えず。


幻想的なガスの中、立ち枯れと笹原を登って山頂着。
が展望は全く効かず。

少し北側へ辿ったところに展望地が有る事は調べていたが、このガスでは無理だ。
好天なら光岳方面や周囲の山々が手に取るように見えるのだろう

山頂



復路でも鹿ノ平で彷徨ってしまう。2度GPSに頼り修正した。
好天ならば広大な笹原の別天地とも云われる「鹿ノ平」。
今回は「魔ノ平」となってしまった。

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