御嶽
 2014年03月29日  長野県木曾駒高原から日帰り
 メ ン バ ー  ピッケル君さん、DOPPO
行    程  林道駐車地点6:50~取付点7:22~10:25水沢山10:50~引き返し地点(2100m)11:50~12:30水沢山12:50
 ~取付点14:30~林道駐車地点15:08
   計 8時間18分(休憩含)  上り累積標高差 約900m
山    名  水沢山 (2004m)
天    候  


大棚入山(おおだないりやま2375m)は中央アルプスにあって余り知られていない山だ。
将棋頭山から北へ連なる稜線の茶臼山。そこから更に北へ向かうと大棚入山がある。
登山道は無く、何処から登っても厳しそうだ。

幾つかの記録を読んで見た。無雪期の7月は権兵衛峠から、9月の1泊山行、11月、そして新雪の12月。
残雪期の4月は13時間の記録もあったが、ヤブコギを避けるにはやはり残雪期だろう。
雪が腐ってくれば歩きにくくなる。そこで雪が固めのこの時期を選んだ。兎に角、行ってみることにしよう。
ところが急に気温の高い日が続き、雪が緩んでしまったようだ。
前回同様、約束していた名古屋のPさん同行。
大阪を深夜の1時半出発。名古屋でピックアップして木曽駒高原へ。









林道の様子

一番傾斜の緩そうな尾根から登るため水沢山の北側の尾根に取付点を決めていた。
然し、別荘地を抜け日義村へ抜けるその林道にも所々に残雪があり、少し進んだところで車がスタック。
少々時間を費やして、何とか脱出はできた。

車を置き、そこから歩くことにした。
取付地点の標高は1200m、予定より1時間ほど遅くなってしまったが、何とかなるだろう。

林の中の雪は疎らだ。「こんな感じならいいぞ」と思ったのも束の間。

1300m辺りから急斜面になり、1650mまでは残雪に滑りながら笹を掴む登りが続いた。
踏み抜き多く、体力を消耗。

少し傾斜が緩んだ所でスノーシューを履く。



 トレ
  水沢山のすぐ手前で展望が開け、大きな御嶽が裾を拡げて迎えてくれた。
右に見えるところまで歩けば、乗鞍か。
もっと右には・・・・・・そうだあれは穂高連峰だ。

 

左の乗鞍から十石山、焼岳、西穂、奥穂、前穂へと連なっていた。


その時、既に10時半になろうとしていた。
ここまでの体力の消耗と残りの距離を考えると大棚入山山頂までは無理かも。
強行してヘッデンで雪の急斜面を下るのは余りに危険だ。
今回の大棚入山は敗退とするしか無いだろう・・・・・・・残念だが致し方ない。

でも、もう少し先まで行ってルートの様子だけは見ておきたい。約2100mの所まで偵察して引き返した。

ならば展望だけでもシッカリ楽しんで下ろうと水沢山の展望地へ戻り、大休憩とした。




もうすぐ林道


午後の下りは、更に緩んだ雪で思いのほか悪戦を強いられる。
今回は行動中カメラを構える余裕もなく、悪条件の残雪に完敗の大棚入山だったが、ルートの様子は掴んだつもりだ。


左が麦草岳


帰路、木曾福島の温泉に浸かりながらPさんと話す。
「何れ時期を替えてリベンジだな」



風呂のあと 午後の陽射しに白く輝く木曾駒ヶ岳を仰ぐ


下山後の温泉は木曾福島の炭酸泉「せせらぎの四季

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