初日

桧塚奥峰周辺の絶景はこの時期を逃してはならない。と自分では思っている。
今年は夕陽、朝陽も見てみようと、どんかっちょさんと山頂でテント泊。 

ヘリポートの有る駐車場を昼過ぎに出発した。1ヶ所だけ登山道が崩壊し、姿が変わっている。
明神滝辺りの色づきはこれからだろう、まだ緑が多い。

九十九折の緩やかな道まで登って来ると、いつも通りのオレンジ色に染まっている。
水場でテント泊用の水を汲み、ザックはズシリと重くなった。

明神平は強い風を受けるせいなのか、枯れてしまった葉が多くて紅葉は今ひとつ。

明神岳を巻き、桧塚奥峰への道はいつもの様にオレンジ色の中。
陽は西に傾き、登山道では木の間に柔らかく射しこんでいたが、桧塚奥峰山頂にはまだまだ眩しく照らしていた。
珍しく無風状態の山頂にテントを設営。

夕陽を楽しみ乍ら、スキ鍋とおでん。満腹になって就寝。 

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二日目

朝は早い目覚めだ。昨夜からの無風状態は続き、全く朝の肌寒さを感じない。
陽は昇っていないものの、東の空は濃いオレンジに染まり雲海が広がっている。

陽が昇り、黄葉が紅葉に化けて一面が深紅に変わった。
自然が作り出すダイナミックな光景だ。

食事を済ませ、桧塚へ。
今まで見えていなかった北側の山が雲海の中に小島のように浮かんで見えている。
そして青空も広がってきた。

テントを撤収し、ヒキウス平方面を散策。
ここはいつもの様に鮮やかに染まっている。
残念なことに赤くなる筈のシロヤシオの葉が枯れ落ちている。
しかしそれを補う程、ブナのオレンジ色が鮮やかだった。
今年も変わらず楽しませて貰った桧塚奥峰の秋。
他では味わえない雰囲気を持っている。

来年、再来年・・・ずっと訪れたい場所だ。

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