昨日まで近畿北部ではこの冬で一番の大雪。気象ニュースでは余り報じられていないが南部大峰山脈は標高が高いので
北部と同じくらい雪が降る。降った直ぐ後なのであまり奥まで1人では登れそうもないが天女ノ舞辺りまでなら何とか上れるだろう。
そこで今日は穏やかな快晴の予報だ。最高の条件ではないか、こんなときに登らねば。
夕方の所要に間に合うように早く行って早く帰るとしよう。
天川村川合 まだ薄暗い朝の様子(6時38分)
放射冷却で思いっきり冷えている。路面はカチカチ。
この先から右へ曲がって川迫川沿いに入ってゆく。
今朝は未だ誰も走っていない。轍の間の盛り上がって凍りついた雪の塊が車の底にガンガン当たって気持悪い。
熊渡橋に着くと、昨日から駐車していたような車が一台あった。
登山準備しているとダンプが3台、この奥まで入っていった。
ほぼ夜が明けて熊渡(くまわたり)橋、橋の上は40cmほどの雪。
その先で登山届けをポストに入れて林道を歩き始めた。
林道の様子
新しいトレースは1人分あった。おそらく駐車していた車の方のものだろう。
雪の無いときは40分程度のところ、登山口まで約1時間掛かった。
樹林の中をトレースにあわせて登っていると、下ってくる単独者。
やはり車の方だった。
昨日1人ラッセルで格闘したがテント泊装備では厳しかったらしく、この尾根の途中でテントされた模様。
天女ノ舞から稲村ヶ岳の朝焼けをカメラに収めるのが目的で来たと仰っていたが、叶うことなく1300m付近で撤退したとの事だった。
ラッセルのお礼を言って別れた。
標高1150m。稲村ヶ岳とバリゴヤの頭がチラチラと見えてくる。
紺碧の空だ、いい感じになってきている。ここでスノーシューを履いた。
有りがたかったトレースが無くなる1300mを超えると途端に一歩一歩が重くなる。
反比例するように、辺りの雪は白く輝きを増しているように見える。
稲村と大日が美しい(望遠で)
稜線は近いが、ここからが正念場。急坂は足が上がらない。
夕方の用事のこともあり上りは11時半をリミットにしている。到底、天女ノ舞までは無理だ。
撤退・・・・・いや、もうちょっと。撤退・・・・・何とか稜線まで頑張ろう。
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急坂を登りきり斜面が緩やかになると、明るい稜線が見えた(^0^)
気温も上がってきたのか木の上からバサッ、サラサラと解けた雪が落ちる。その音だけが聞こえた。
それが余計に静寂を感じる。
上を見上げる。
ザ ネイチャー!!
ここまでがリミットだった。天女ノ舞までは辿れなかったが十分満足だ。シビレル樹氷の世界を堪能できた。
このまま気温が高い日が続けばドンドン解けてゆきそうだ。
下山中に、昨年11月の弥山で泊まった時のテント単独者と出会う。
「稜線まではトレース付けましたので是非天女ノ舞まで行って泊まってください」とエールを送って別れた。
稜線まで4時間近く掛かったが、下山はスノーシューに乗っかるようにガンガン下り1時間40分。お陰で予定より1時間も早く帰路に。
川合では田中陽気さんも立ち寄った、いつもの豆腐屋さんで美味しい豆腐を買った。
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