小穂口の頭から

 2017年09月21日
~09月22日
 新潟県南魚沼市三国川ダム十字峡から本谷山登山道で稜線テント泊
 幕営地から下津川山ピストン後テント撤収して下山
 メ ン バ ー  単独
行    程  9/21日=十字峡センター8:35~9:46内膳落合9:56~11:56(P1297m)12:13~小穂ノ口の頭13:55
      ~水場探し1時間50分後(小穂ノ口の頭でテント泊)
     計 【 距離=9km+1.3km(水場探し)  時間=5時間20分 (休憩他含む)1時間50分 
           上りの累積標高差=1400m 】

  -----------------------------------------------------------------------------
 9/22日=小穂ノ口の頭7:15~8:15(P1712)8:25~(P1725)9:10~10:40下津川山10::55
      ~14:07小穂ノ口の頭(テント撤収)14:35~15:50(P1297m)15:57~17:20内膳落合17:30
      ~
十字峡センター
18:30
     計 【 距離=15km   時間=11時間15分(休憩他含む)  上りの累積標高差=580m 】

   -----------------------------------------------------------------------------
  合計  【 距離=24km  時間=16時間35分(休憩他含む) 上りの累積標高差=約1980m 】         
山    名  下津川山(1927.6m
天    候  9/21日=時々小雨後曇り    9/22日=曇り時々晴

下津川山(しもつごうやま)は上越国境稜線にある顕著なピークを持つ大きな山。
北には越後三山、南には巻機山、その中間にあり、一般にはあまり知られていない。

登山道が無い為、通常は残雪期に十字峡から長大な尾根でネコブ山(岳人選定マイナー12名山の1つ)経由テント泊で登る。
そのルートで今春残雪を利用して計画していたが膝の具合が思わしくなく断念した。
無雪期でヤブは嬉しくないものの、何とか山頂を極めたいと三国川林道(さぐりがわりんどう 俗称=ヒキガエル林道)から
本谷山登山道を経て稜線の小穂口の頭で幕営。翌日はヤブの稜線を辿り、山頂までピストンする段取りだ。
稜線までの登山道は8月に草刈りがされている事を役所で確認できている。

水は稜線を超えた近くにある池の水を使う積りでいたのだったが・・・・・。


【 1日目 9月21日 十字峡~内膳落合本谷山登山口~稜線テント(泊) 】



十字峡登山センター


前後に駐車場がある。ここは中ノ岳への登山口。
朝まで雨が残っていたので暫く待ってから出発した。

下津川山へは少し三国川沿いに東へ進んだ橋を渡り、トンネルの手前を川沿いの左岸林道へ。
ここは通年車両通行止めとなっている模様。ゲートの右端を通過して林道を進む。


 

三国川は水量が多くて迫力がある。




 丹後山登山口を過ぎ
  ここが本谷山登山口の内膳落合

いきなり急坂でも直ぐに緩やかな道になる。
 
P1297の一段手前に雨量計測所あり




P1297三角点で一休み。

一旦40~50
下り急坂が続くようになるがブナ林が美しい
時々小雨になったりする、天気が半日ズレたようだ。

見上げてもガスで先の様子は判りにくい。


 
 
標高1770mの小穂口の頭に到着。
先ずは池を探さねばと見渡すがガスで視界が悪い。
笹薮の中を右往左往するも池は見当たらない。
合羽は着ていても足元は靴の中までビショ濡れだ。

充てにしていた水がなければ撤退しかないが、それはヘッデン覚悟の15時がリミット。兎に角戻る以外にない、苦渋の決断だ。

ザックを担ぎ直し、重い足取りで下山へ。
70mほど下ったころ、登山道の左下の谷に微かに聞こえたが、水の流れか?  確かに水の流れの音だ。

急斜面だったが用心しながら下ってみる。水の音が近づく。
これは命の水ではないか、ラッキー、ラッキー\(^o^)/

稜線到着から1時間50分。登り直してテントを張り終えた。


 

ホッとしてテントで寛いでいると少し視界も良くなり、本谷山が見えてきた。 


西の空に下津川山


風は強かったけど、深夜には満点の星だった。



【 2日目 9月22日 稜線テント~下津川山ピストン~テント撤収後下山~十字峡 】

夜良かった天気は何処へ?  6時までには出発したかったが。
ガスが視界を遮っている、しかも強風だ。ヤブ漕ぎで進むにはマズイな、暫く様子をみよう。


次第に青空が出てきたので出発。





目指す下津川山は雲に覆われているが笹ヤブ漕ぎからスタートだ。


色付き始めた潅木の中で越後三山を見る。


広めの尾根は笹が深い。細尾根は潅木が邪魔をする。靴に弦が絡まると転倒しそうになる。
中々思うようには進めないが、急斜面の南側ギリギリがヤブが薄くて歩きやすかった。
ただ利根川最上流の谷から吹き上げてくる風は強烈だった。時間との戦いだ、何度か引き返すことも考えた。

進めど山頂の姿はガスに隠れて現れない。



ちらっと山頂が見えかけた。シャクナゲが邪魔をする、這松が現れたころ、あっけなく山頂に着いた。
表示板も何もない山頂だった。誰かが忘れたテルモスが二等三角点のそばにあっただけだ。
残念だがガスで展望効かず。

 山頂 二等三角点
  誰かの忘れ物
 

時々に色付き始めた潅木


テントが待っているのは二山先のピーク



帰路、振り返った時、雲が切れた瞬間の下津川山四方に尾根を広げた大きい山だった。


八海山、中ノ岳、兎岳


往復6kmを約7時間もかかった藪こぎ、疲れていたけど急いでテントを撤収した。
暗くなるまでに林道まで降ればどうにかなる。林道歩きはヘッデンで十分だ。


降る時、恵みの水を汲んだ沢を見下ろす。


夕陽が差し込むブナ林

 
予想通りのヘッデンでの林道歩きとなったが、不運をすりぬけての登山はメデタシ、メデタシで終える。

今回の温泉は「五十沢温泉ゆもとかん


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