蛭ヶ岳山頂からの富士山
 2017年11月09日
    ~11月10日
 神奈川県相模原市上村・焼山登山口から蛭ヶ岳(山荘泊)
 山梨県道志村
・道志の湯へ下山
 メ ン バ ー  単独
行    程   11/09日=自転車にて移動 道志の湯から焼山登山口(6:00~7:30) 22.5km
   焼山登山口7:45~
9:21焼山9:36~10:25黍殻避難小屋10:35~11:11姫次最高点11:18~11:20姫次分岐11:38
   ~蛭ヶ岳13:12 蛭ヶ岳山荘(泊)
  
【 距離=12km  時間=5時間30分 (休憩他含む) 上り累積標高差=約1600m 】
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 11/10日=蛭ヶ岳山荘6:00~臼ヶ岳~8:53檜洞丸9:05~11:05犬越路11:20~大室山12:45
       ~12:52分岐13:02~加入道山14:00~道志の湯登山口15:35
  【 距離=18.5km 時間=9時間35分(休憩他含む) 上り累積標高=約1300m 降り累積標高=約2300m

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  合計 【 距離=30.5km   時間=15時間05分(休憩他含む)   上り累積標高=2900m 】         
山    名  焼山(1059.6m)、姫次(1433m)蛭ヶ岳(1673m)、檜洞丸(1601m)、大室山(1587.4m)、加入道山(1418.1m)
天    候  11/09日=晴    11/10日=曇り時々晴れ


丹沢の山は塔ノ岳から蛭ヶ岳大山へ訪れたことはあるが殆ど知らないと云った方が良い。
少し深いところまで入ってみたい思っていた。二日間だけ好天が続くので挑戦してみた。
縦走となるといつもの様に自転車を上手く活用しなければと今回のコースを考えてみた。
丹沢主脈の北側から主峰の蛭ヶ岳へ登り、翌日は丹沢主稜を通り車をデポする「道志の湯」へ下山。

夜が明けると直ぐに自転車で焼山の登山口へ出発した。結構長い道のりだったけど、20インチのミニチャリでも車の少ない早朝なので走りやすかった。
おおむね下り道、それでも二ヶ所ほど登り坂があった。道は道志村の渓谷沿い、丁度紅葉の盛りだった。



カシミール展望図による今回のGPS軌跡


【 1日目 11月09日 焼山登山口~蛭ヶ岳 蛭ヶ岳山荘泊 】

焼山登山口へは集落の中の道に案内表示があり、暫く進み民家が途切れて砂利道に変わる。
そのまま進むと程なく登山口だった。ヤマビル注意(5~11月)の看板があったけれど、
寒い朝なので居るような雰囲気ではなかった。



予報どおりの好天で気持ちよい歩きが続く



立派な展望台がある焼山山頂


展望台からは宮ヶ瀬湖の向こうに相模原の街が見下ろせた。


黍殻山をトラバース。広くて歩きやすい。


道から左に外れたところに黍殻避難小屋が見える
 
中に入ってみる。避難小屋にしては珍しく一般住宅のような材質の造りだ。
中も綺麗な建材が目立った。


行く手左に見えるのは蛭ヶ岳かも。まだ遠い。
 
焼山から姫次までは東海自然歩道となっているので特に歩きやすい道だった。その姫次最高点を過ぎると、右手にカラマツが増えてくる。
 

カラマツ林に囲まれた姫次の分岐。広いベンチがありここで休憩した。東京から来たという青年はここで鍋を作っての豪華な昼食だと。
今夜は私と同じく蛭ヶ岳山荘に泊ると云っていた。



見とれてしまうカラマツの黄葉


雲が掛かっていたが富士山も見えた


蛭ヶ岳は頭だけ


休憩を入れながら蛭ヶ岳への長い板階段を登る。
途中、鹿のハンターに出会う。県から委託された鹿の固体調査の方だった。この方も今夜は同宿とのことだ。

蛭ヶ岳山荘が見えてようやく丹沢最高峰の蛭ヶ岳山頂着。
山頂直下の急登を除けば標高差の割に比較的歩き易いコースだった。



まだ昼を過ぎたばかりだったので、暫くは山頂広場で日向ぼっこでビールと展望を楽しむ。恥ずかしいのか、富士山は全容を見せてくれない。
良く見ると山中湖も見えている。一番手前には明日向かう檜洞丸も。



丹沢山から塔ノ岳への山並


焼山登山口から蛭ヶ岳


少ないと思っていた小屋の宿泊客は少しずつ増えて全員で16名となった。
先週の連休金曜日は108人と超満員だったそうで (ダイヤモンド富士が見える日だったから特に多かったのだろう)。
それに比べれば今日は静かなものだ。残念だったが
期待していた夕焼けはガスが立ち込めて見えなかった。



【 2日目 11月10日 蛭ヶ岳~檜洞丸~大室山~加入道山~道志の湯へ下山 】

曇りが全く無い晴れマークの天気予報だったが山ではそうはならない。ガスで展望は無い。
朝陽と雲海は諦めた。ただ霜で板階段が滑るのは一番危険だ。先ずは様子を探りに歩いてみた。
霜はないようなので一安心だ。

予定通り檜洞丸方面へ向かうのは自分ただ1人だ。。宿泊していた皆さんの話では道志の湯までは相当厳しい道のりだと云っていた。
昨日管理人さんに行く先を話したとき、「むっ」と一瞬口を噤んだ感じがしたのはそういう事だったのかもしれない。
案内書のコースタイムでは9時間半となっていたので歩けるだろうとコース設定をしたのだが、少し不安が過ぎる。


先ずは急降下から始まった。
案内書では檜洞丸の山頂まで4.6kmで3時間20分。これで厳しい感じは察しがつくがどうなのだろう。

ザレ場の多いアップダウンが続いたが、休憩込みでコースタイム内で歩けたことで、この先も歩けそうな自信になった。

山頂に雲が掛かる蛭ヶ岳を振り返る 
  ザレ場に梯子
 
 
青ヶ岳山荘(青ヶ岳とは檜洞丸の事)
 
 
 
檜洞丸山頂もガスの中
 
その先も油断できないヤセ尾根が続き、クサリ場やロープも多かった。
 
 
犬越路 避難小屋も見えている
ここまで8.3km。全く気が抜けない緊張の連続だった。
 
ここまでくれば一安心、小屋でひと休みだ。
でもここから標高差500m、大室山への登りが待っている。

 
 
ヤセ尾根とザレ場の激しいアップダウンだった。


地道に登って大室山
 
     

もうここまでくればルンルンだ。葉が落ちてしまった加入道山のブナ林


800mまで下れば今が盛りの紅葉

  

 ほぼ予定通りで道志の登山口へ下山
 

温泉の前の沢沿いの紅葉 

「道志の湯」



もう少し簡単と思っていた丹沢だったが、丹沢の奥深さを十分味わえることが出来た。
この山域は壮年期の山で崩壊地が多く、特に蛭ヶ岳から犬越路までは丹沢の核心部。ザレ場を通過することもあり危険な所が多かった。




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