涸沢と奥穂高
 2019年10月16日~17日  長野県上高地から徳沢ベースでパノラマコースで涸沢へ。横尾経由で徳沢へ周回
 メ ン バ ー  単独
行    程  10/16 上高地バスターミナル17:05~徳沢キャンプ場18:40 テント泊   6.7km  1時間35分
 10/17 徳沢5:00~新村橋5:10~6:03奥又白池分岐6:11~屛風のコル8:10~8:37屛風の耳8:50~屛風のコル~
      ~涸沢ヒュッテ10:04~10:18涸沢小屋10:55~涸沢ヒュッテ11:05~本谷橋12:30~横尾13:18~
      ~14:10徳沢テント撤収14:35~上高地16:05
     計 28.6km 10時間40分(休憩60分とテント撤収25分含)   全行程の上り累積標高
 
約1130m
山    名  屛風ノ耳2565.6m)
天    候  午前=晴  午後=曇り


実は山梨県の奥秩父西沢渓谷入り口から、実際には東沢から鶏冠山へ登る積りだった。
しかし19号台風で関東一円に大きな被害があり、奥秩父の山の状況を自治体の観光課に確認したところ調査中との事で、急遽上高地に切り替えた。

前日の上高地へは平湯からのバス便で17時に入った。
台風被害や高速中央道が不通となっている事も大きく影響しているそうで、ここ上高地でも関東からの観光客や登山客が少ない。

既に河童橋附近のホテルには明りが灯り、見上げる穂高の山はオレンジに染まっている。
暗くなってきた道をヘッデン点けて徳沢へ向かった。
19時半テント設営完了し、朝の準備をして即睡眠に入ったが、寒さで深夜に目が覚めた。
トイレに出たついでに空を見上げると満点の星。好天の明朝に期待を膨らませて、再び寝入ったようだ。
AU電波は徳沢OKだった。





 2019年10月17日 】

朝起きてみるとフライの内側は凍っている、夜中に寒くなった筈だ。
まだ暗い5時、テントを置いて出発した。新村橋の橋の木板が霜で光っている。ツルツルだ、用心して渡る。
奥又谷を上り始めると少し明るくなる。同時に上着を一枚脱ぐ。
朝の光が前穂北尾根をオレンジに染める頃、奥又白池分岐に着いた。朝靄も無く気持ちよい朝の一休みだ。





早稲田尾根に着くと振り返る正面に奥又白池への微かなルートが見えた。


屛風ノコルへ向かう明るいトラバース道が見える
  見た目よりも急な道だったが色着いた木に癒される。

AU電波はバリバリ入る。結果涸沢まで切れ目無く入り、下って横尾山荘で電波は切れた。
蝶ヶ岳から飛んできた電波が屛風の周囲の壁に跳ね返り色んな角度に飛んでいるらしい。
(これは後に涸沢小屋で出会った蝶ヶ岳山荘のアルバイトの方に聞いた。因みにDOCOMOは常念小屋附近から電波が飛んでいるそうだ。)


屛風ノコルに着くと前穂高山頂が見える。左に向かって下っているのは東尾根



屛風へ少し上がると奥穂と涸沢が見える


目指す屛風ノ耳。風は強烈だ。


屛風ノ耳(三角点)まで来た。360度の展望も所々に雲が掛かる。


真ん中に常念と右端に蝶槍。風が強かったので屛風ノ頭はカットして戻る。


槍の穂先は雲の中だったけど独標だけは見えた


コル側から屛風ノ耳を望む


コルから徳沢を見下ろす。右奥には鉢盛山が見える。


トラバース道は小さいアップダウンあり。狭い所も多いので安心できない。
でも真新しいロープに取り替えられている所が多かった。


涸沢全景


涸沢が近付くと鮮やかさも増してきた


真ん中の涸沢岳と右の北穂高岳


絶景の奥穂高 左は吊尾根


振り返ると屛風

 

涸沢ヒュッテは冬支度が始まっていてテラスなどが外されてゆく(営業は11月半ばまで続きます)。
ここの売店は閉まっていたので涸沢小屋へ。

涸沢小屋テラスでは蝶ヶ岳小屋で働いている青年と雑談で寛ぐ。
寒さはあるがこの絶景にはビールが美味い。テラスには我々2人、超静かな涸沢だ。6張ほど見えていたテントは僅か2張に減っている。

午後からは曇りで明日は雨予報。今日中に帰宅する積りだ。
11時前、楽しみな写真を撮りながらのゆっくり下山へ。



見納めの涸沢


 横尾本谷が近付く。以前から気になっている歩いていないルートだ。
紅葉の時期に天狗原へ抜けてみたいが・・・

 
本谷橋
 

橋を渡れば横尾山荘


徳沢のテント場へ戻った。どっちから見ても徳沢のテントはこの時間(14時10分)は僅かこれだけ
奥の左が自分のテント(北から)

  マイテントの向こうに徳沢園(南から)

テントを撤収し河童橋へ戻り、大満足のショット。
最終バスより1本手前便に乗り平湯のアカンダナ駐車場へ。

まさかだが、とても静かな涸沢を存分に満喫する山旅となった。


いつもの温泉「ひらゆの森」で汗を流し、深夜に帰宅した。


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