砂払から薬師岳山頂を見る
 2021年04月08日  山梨県南アルプス市・夜叉神トンネル登山口から鳳凰薬師岳ピストン
 メ ン バ ー  単独
行    程  夜叉神トンネル登山口5:25~6:20夜叉神峠小屋6:30~杖立峠7:35~2309標高点8:25-8:35~9:20苺平9:30
 ~9:55南御室小屋10:10~砂払11:27~薬師岳小屋~11:45薬師岳11:55~砂払(10分休憩)~13:05南御室小屋13:20
 ~苺平13:50~2309標高点14:20~14:55立峠15:05~夜叉神峠小屋15:55~夜叉神トンネル登山口16:40
     計 22.8km 11時間15分(山頂ほか休憩約90分含)   全行程の上り累積標高
 
約1800m
山    名  薬師岳2780m)
天    候  晴れ








夏場の夜叉神の駐車場はごった返しているが、今朝は僅か3台の駐車だけ。明るくなった5時半前に出発。
夜叉神峠小屋までの登山道は段差も無く歩き易い。未だ冬枯れのままのカラマツの間から朝の光が射してくる。

 

夜叉神峠小屋へ着くと正面には真っ青の空の下に白峰三山がドーン、最高の朝だ。
勿論この季節だから夜叉神峠小屋は閉まっている。此処に雪の欠片など全く見えない。


 
 
北岳アップ
 
農鳥岳アップ 左手前は鋭い大唐松山
 

行手に勇しく立ち上がる大崖頭山の姿に圧倒されるが、立ち向かうしかない。何とか急坂を登りきり少し緩やかになった。
この道は二度程歩いた事があるのだけれど記憶が薄れてしまっている。
標高が2000mを超えて来ると登山道には時々凍結個所が出てきたが、何とかかわしながら歩けた。
  

杖立峠
 
 
登山道だけに残雪が
 

杖立峠を越え2309標高点付近で少し休憩。周りは若いダケカンバが広がっている。又ここは好展望の場所だ。


石ころが散らばる道を登り切った所が苺平。今日のミッションは先ず辻山、この先直ぐだ。
体調と時間をみて出来るならばその先の薬師岳も。そんな心積りでここまで来たがさてどうするか。

体力は目一杯に近いが時間は未だ余裕があったので辻山をカットし、ゆっくり歩きに切り替えて薬師岳への挑戦に舵をきった。
此処でチェーンアイゼンを履き、先ずは南御室小屋へ進む。テント泊した2人組が下って行った。
  
苺平
 
  南御室小屋
この小屋は陽当たりが良いので雪が融けている範囲が広い
 

薬師岳へはここから約300m登るのでザックを軽くしたい。不要と成りそうな物をデポして出発した。
50m程登った頃、脚が攣り出した。攣り止めの漢方薬をデポ品に入れてしまったようだ。腰痛も出て来た。此処でリタイアとなるか。

兎に角はスポーツドリンクを飲んだ。ナッツ類などを食べた。そして湿布薬を貼った。取り敢えず進める所まで行こう。
何度も何度も立休憩を繰り返し砂払へ辿り着いた。

ここで南アルプスの大パノラマだ。

  
薬師岳小屋を見下ろし、その先に薬師岳を眺めると行かねばなるまいと。


テント泊して三山をピストンして来た方とスライドした。

薬師岳山頂に到着したが他に誰もいない。贅沢にもこの大展望を総取りだ。
少し雲が出ているが勿体ないくらいの展望だ。しかし風が強く長居は出来なかった。
北岳から農鳥までは大きく、その先は遠く塩見から荒川の東岳まで。その先こそはっきりしないがこれだけで十分満足だ。


自撮りで一枚


直ぐ先には観音岳と真ん中遠くに仙丈岳。その間に小さくアサヨ峰だった。ここからは甲斐駒ヶ岳の姿が隠れているようだ


砂払迄戻り、岩陰で食事休憩。その時、自分と同じ日帰りピストンのソロ男性が追い抜き、下って行った。
一番気にしていた膝は痛み止め薬の効果なのか、休養が長かったせいか、何とか此処まで持ち堪えている。
目的が終わった復路は長く感じるし、モチは下がりっぱなしだったけど南アルプスの大展望を存分に楽しめた。

出合った方5人、夏は南アルプスの登竜門として多くの登山者で賑う鳳凰山も、この時期はまだまだ静かな山だ。


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