檜尾岳山頂から見下ろす避難小屋、テント場
2022年08月29日~30日  長野県駒ケ根市・菅の台バスセンターから檜尾尾根で檜尾避難小屋テント場(泊)~千畳敷ロープウェイで下山
 メ ン バ ー  単独
行    程  8/29=菅の台5:30~桧尾橋6:37~6:43檜尾岳登山口6:50~7:32標高1520m付近7:50~1991標高点付近休憩10分~
      ~2230m付近20分休憩~10:57シャクナゲのP11:12~2600m休憩10分12:00~小檜尾岳12:25~
      ~12:55檜尾避難小屋~テント場
 檜尾岳山頂へピストン
         計  7時間25分(休憩 1時間20分含)   11.7km   上り累積標高差 約1850m
------------------------------------------------------------------------------------
 8/30=テント場5:56~檜尾岳山頂6:03~濁沢大峰7:20~島田娘ノ頭8:30~極楽平8:38~千畳敷ロープウェイ駅9:08
         計  3時間12分(休憩 約?分含)   4.2km   上り累積標高差 約350m
山    名  檜尾岳(2728m)
天    候  8/29=晴れのち曇り、夕方から小雨   8/30=小雨


今年の夏山は天気が安定していない。
出掛ける機会もなく通り過ぎそうなので最後のチャンスと思い今年新設された木曽山脈の檜尾岳避難小屋のテント場へ登ってみようと思った。

【 2022年8月29日 】

前日は飯島町の道の駅に車中泊して好天の朝を迎えた。
気持ち良い朝は秋の気配を感じる涼しさ。今日から明日の午前中までは好天の予報だ。
駒ヶ根の菅の台バスセンターで5:15発の1番のバスを待つ事にした。ところが時刻表を良く見るとこの時期の平日は7:15が始発。
折角朝の涼しい時間帯に登り始める積もりなのにショック。タクシー呼んでも電話は通じない。



2時間待つのも勿体無いので仕方なく歩くことに。
登山口は檜尾橋の近くだけど、意外にも上り坂が多い、1時間余り掛かった標高差350mの登りで、気分的にも少し疲れた。


檜尾橋のバス停


でも今日の行動予定はテント場までだ。時間はたっぷりある。気を取り直して登山口の階段を登る。
多少汗はかくものの気温が低いので風が通ると気持ち良い。
傾斜はキツい、でも登山道は右に左にジグザクに小沢を横切って登るので見た目ほどでは無い。ここの沢は水も取れる。

 登山口はバス停から6分 ここは急階段
   1520m付近
 
登山道の様子
 
赤沢ノ頭
 

標高が1500mを超えた道標のある「赤沢ノ頭」で大休憩。幸い針葉樹の森は日差しが遮られて助かっている。
まだこの先1000m以上の上りが続くのは気が重いが、無理せず小刻みに休憩を取るとしよう。






赤沢ノ頭で休憩した後、5分ばかり歩いたところで左手には青空のもとに空木岳の姿を見た。その立派な姿にちょっとドキっとした。


2450mのシャクナゲのピークに道標あり。また大休憩だ、確かにこの辺からシャクナゲの木が多くなってきたかもしれない。
既に高山らしくなっている。秋の花が見られるようになった。

岩場っぽいところには梯子もあった。もう相当疲れてきた。


 ヤマハハコ

 
アキノキリンソウ


 

 シャクナゲのピーク
 
次のピークが見えているが、あれは小檜尾岳かもしれない。
 
 
オヤマリンドウ
 
ナナカマド
 

森林限界か?灌木帯となり2600mの稜線では木曽駒方面が見える。存在感のある宝剣岳が判りやすい。
縦走路の向こうには三沢岳。南側の空木岳方面は生憎雲の中だ。
天気は晴れから曇り空に変わってきたようだけど稜線歩きは気持ち良い。風は弱くても秋の雰囲気だ。
傷んだ葉のナナカマドにも色着いた実、足下にはミヤマリンドウも多くなった。




 
小檜尾岳に到着するとその向こうには建替えられた避難小屋が丘の上にポツンと、「どうだー、早く来いよー」と言っている様に思えた。



予約していたテント場の手続きを済ませてビールを購入(600円)
テント場はその先5分程下った所、檜尾岳山頂直下にあった。キチンと整地、区画もされている砂地で真っ新は気持が良い。

 

天気は早めに悪くなる雰囲気だ。テントを張りビールで寛いだあと山頂へ。
 
 
テント場の向こうに避難小屋
 
急坂の左右には秋の花の象徴は紫色。
トリカブトやハクサンシャジン?が迎えてくれる。

 

ウメバチソウ
 
ヤマハハコ
 

ハクサンシャジン
 
トウヤクリンドウ
 

檜尾岳山頂から小屋とテン場を見下ろす。
雲が多くなり今晩ノ天気が怪しくなってきた。木曽駒や空木方面は見えなくなった。




テントに戻り昼寝した。

目が覚めた頃に今日2張り目のソロ女性が到着。今朝から空木岳に登り、縦走して此処まで来たとの事、大したものだ。
明日は木曽駒経由で降るそうだ。   そしてとうとう雨になった。




【 2022年8月30日 】

夜の侵入者は水だった、ヒタヒタとテントの中まで。使い込んだテント、シームテープで修理もしていたけど、もう限界かもしれない。
ゆっくり寝る事は出来ない夜だった。朝から濡れもの処理に追われ、時々降る小雨の中でテントの撤収をして出発。



やっぱり今年の夏の異常気象を象徴する様な日になってしまった。
軽くなる筈のザックは重い。



千畳敷への稜線はガスの中だったけど久しぶりのアルプスの稜線歩きは楽しい。こんな天気でも空木方面へ向かうソロ2人とスライド。

 
朝の檜尾岳はガスの中

 
下って登った濁沢大峰へは岩場が多いのでゆっくり進む

 
   
濁沢大峰
 
 
島田娘ノ頭へは平坦で快適な道だった
   
極楽平の分岐
 
名残のチングルマ
 
千畳敷カールのナナカマドの葉は傷んでいないので色付きが良くなるのだろう
 

ロープウェイ千畳敷駅が見えてホッとした。


千畳敷のロープウェイ駅には悪天候にも関わらず団体さんがドンドン上がって来た。こんな天気なのにどうするんだろ?

車に戻り早太郎温泉へ急いだ。
汗も気分も全部洗い流してスッキリ、一応今年の夏山を終えて気分よく帰宅へ。


 TOPへ  山へ残した足跡(日付別)  山へ残した足跡(山域別)   大峰へ残した足跡  台高へ残した足跡 
日本300高山                  日本100名山
  日本200名山  日本300名山