ニペソツ山
 2018年08月07日  北海道上士幌町幌加温泉登山口からニペソツ山へピストン 
 メ ン バ ー  ピッカリおやじさん、DOPPO
行    程  幌加温泉登山口・駐車場②4:10~一つ目の水場4:50~5:02ニつ目の水場5:08~7:03ピーク1662の展望台7:09~
 ~8:02前天狗8:12~8:52コル9:02~9:45ニペソツ山11:05~12:25前天狗12:35~13:25ピーク1662の展望台13:30~
 ~14:47ニつ目の水場14:52~駐車場②15:37
 
 計 21.5km   11時間27分(山頂80分など全休憩2時間10分を含む)   上りの累積標高差 約1650m 
山    名  ニペソツ山(日本ニ百名山 2013m)
天    候  晴


初めて登った4年前は天気が悪くなり姿を見ることが出来なかった。周囲から見るニペソツの姿は北海道に類を見ない美しさがある。
なんとしても晴天の下で登ってみたい憧れがあった。昨年も再登頂を試みたが生憎の天気で取りやめた。
だから今年は何としても前天狗からの峻険で豪快な美しい姿を見たい。

今日は休息日に設定し、明日登る予定にしていたが、明日以降の天気予報が悪くなったので今日になった。
連チャンは厳しそうだったけど頑張ってみよう。今日も引き続きPさんと一緒なので心強い。

従来の登山口は二年前の洪水で林道が崩壊した。廃道化しつつあった幌加温泉コースが急遽整備され現在はこのコースが使われている。
但し距離が長くて日帰りには厳しいものがある。テント泊を考えて見たものの水を持ち上げる事にもなるので重くなってしまう。

登山道の整備が進み、最近日帰りでの記録が多い。そこで自分達も日帰りとした。
それに登山口へ向かう林道の途中に駐車場が有るが、そこから2kmほど奥の二つ目の駐車場まで入れる事も分かった。






かなりの悪路で腹を擦りながら無理やり奥の駐車場へ入れた。(奥への2kmの悪路は車高の低い一般車のお勧めは出来ない)
これで往復25kmの積りが4km短縮できて21kmになり、幾らか楽になったもののアップダウンも多く復路は重い足取りになった。






登山道入り口には分かり易い道標が有り、沢沿いに進む。
一時間弱でしっかりした沢の流れの最後の水場に着いた。復路でこの水は当てになった。道は判りやすく迷う所なく歩ける。
左に二つの沼(三条沼)を見て進むと短い急登の後、平坦な針葉樹林の中を歩く。
結構長く感じたこの樹林帯で高知のKさんに追い抜かれた。




笹の中の道
 
三条沼

長い針葉樹林帯を過ぎて
標高1500mを越えた頃、左手にニペソツの姿が現れた。


3日前に登ったウペペサンケ山も目に入る。




次のP1662への急坂は笹刈りの跡の長い軸が残っていて歩きにくい。ここでトレランさんが追い抜いていった。
ここは第二展望台とでも云える見晴らしのピークだ。ここでは昨日登った音更山やPさんが登った石狩岳が視界に入った。
雲は殆どなく青空一色。この先にはコルを隔てて前天狗への尾根が立ちはだかっている。



草地の多い急斜面にはお花畑だ。足場の不安定なザレ場はフィックスロープが助けになる。ここが一番キツイところだったような気がする。
  
お花畑とその先には急斜面が続く

 
キツイ斜面を登るPさん





これを登り切った所に「ニペソツ山頂 3km」の道標


大きな岩ガレ帯を通り前天狗についた。





以前歩いた杉沢コースと合流し近付いたニペソツ山が正面にみえてくる。鋭い山頂、堂々たる風格の独立峰ニペソツの勇姿だ。
遠過ぎず、近過ぎずこの前天狗から見るニペソツ山の姿に山ヤは皆んな魅了されるのだ。




この先は一旦大きな岩の上を飛び跨ぎながら下り、また少し登る。緩やかにハイマツの中を行けば天狗岳をトラバース気味に通過して大きく下った。


背後には旭岳を中心に大雪山



コルからは最後の300m弱の登りだ。見た目は厳しそうな感じがするが、歩き易い傾斜の道が切って有る。
コルから山頂までは花を楽しめた。  

イワギキョウ
 
ウメバチソウ
 

エゾツツジ
 
チングルマ
 

エゾコザクラ
 
シナノキンバイ
 

通ってきた前天狗を振り返る


 

あと一息









出発から5時間35分掛かり山頂到着。
素晴らしい眺望が待っていた。
   
     

富良野岳から十勝岳、美瑛岳、オプタテシケ山へと続く十勝連峰。右にトムラウシ山が近い。
表大雪は忠別岳から白雲岳、最高峰の旭岳だ。もっと右へ目を移せば北大雪のニセイカウシュッペ山も見えている。
東には阿寒の山や斜里岳、遥か遠方に知床の羅臼岳も確認できた。
南には十勝平野の右手に大きな山並みは日高山脈。ぐるりと見渡せた。そうだ夕張岳も見えていた。









好天の下、申し分ない眺望で遂に念願が叶った。Pさんも絶好の天気と展望に満願の笑みだ。
その後は昨日も一緒になった長野県のNさんを含めて二人のソロが到着し、賑やかにこの展望を楽しんだ。
皆さん下ろうとしない。この機会が勿体無さすぎて下れないのだ。
80分も山頂に居た後、重い腰を揚げて下山へ。

下山途中の展望台で見納めのニペソツ山


下山は特に長く感じた。前天狗から杉沢コースとの分岐はウッカリすると間違い易い所だ。
現に山頂で一緒に居たKさんが間違えて引き返して来た事を下山後に偶々キャンプ場で出逢った時に話していた。
大満足だったニペソツ山。温泉の後、航空公園のキャンプ場へ戻り、Pさんとジンギスカンで祝杯をあげた。



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